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Forza Motorsport レビュー ②

スキール音を頼りにグリップ限界を探り、繊細なアクセルワークでアスファルトを蹴る。ForzaMotorsports はコアレーサーのためのゲーム。

前回ビデオ設定をすべてウルトラ方向に振った結果、フレームレートが30fps台になった。そこで Geforce RTX4080 で4K60fpsプレイ可能な設定を探る。ビデオ詳細設定でGPU負荷とフレームレートに大きく影響すると注釈がある項目を下げていく。NVIDIA DLSSはオート。するとフレームレートは60fpsに。リアルタイムレイトレーシング効果も良く描画負荷の高い場面でも安定。リプレイも綺麗なものだ。しばらくはこの設定でプレイしていくことにする。

今回の Forza Motorsports は細かい所がとても良い。ピット前を寄せながら高速通過するとピットボードで乱れる気流音が聞こえるし、ハイパワーFFのスキール音もリアルでグリップが戻る感触も申し分なし。車室内のこもり音、風切り音は速度上昇で高まる走行抵抗を感じさせる。ほかにもタコメーターの針のドロップの動きとか、この辺りは物理エンジンの強化が影響しているのだろうか。

KYALAMIのナイトレースには驚かされた。他車の光の反射が自然で美しい。車の前後ウィンドウの透過光線で照らされる車内テクスチャの見え方も実にリアル。コース脇の照明でフロントウィンドウに反射したダッシュボードが光源に合わせて映り込みスッと消えるのは凄い。リアルタイムレイトレーシング は夜間ドライビングの表現のレベルを上げてしまったと言って差し支えないだろう。

リアルタイムレイトレーシングはプレーヤーの没入感や夜間レースの表現を次のステップへ押し上げる
レースメニューはシンプル。ショップのレイアウトや操作感は大きく改善された。日本語ローカライズは微妙な言葉が幾つかあるのがご愛嬌。ショップに並ぶ車のグラフィックは美しい。古いレガシィを購入してみた。ここでも リアルタイムレイトレーシング が駆使されている。

が、カメラの被写界深度が浅い表現になっていて HDR10環境がないと前作のほうが綺麗と思う人も出そうだ。そのような人も大型スクリーン前のデモシーンには唸るはずだ。リアルタイム光源演算の成せるボディへの映り込みをじっくり鑑賞するためのショーケースになっている。


レースの賞金については序盤は渋い。レガシィを買ったら次のツアーに参加するための車が買えなかったので、WRXをリミットまでチューンしてビルダーズカップをもう一周する。ビデオ設定も良い感じで決まりサーキットを走るのがとても楽しい。

KYALAMIのナイトレースアゲイン。照明によってウィンドウに映るレーシンググローブとダッシュボードの照らされ具合を見てほしい。シンプルにレースを楽しむ方向性に焦点を合わせたForza Motorsports 秋の夜長にレイトレとDLSSが実装された良作をプレイするのは如何だろうか。
