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PS2を自分で直せるのか? ~君は星の涙を見る。

2000年代前半PS2シリーズはハード普及戦線において盤石であった。所持していたSCPH-30000は経年で色々不具合が出始めていたがゲームライフの充実がその問題を帳消しにしていた。SCPH-77000 は更なる普及強化の切り札として投入されたコストダウンモデルだったが私は飛びついて買った。小さくなった筐体が可愛くて手に持ってまじまじと眺めたのを思い出す。ワンチップEE+GSが小型化を可能に。主要なスペックは以下の通り。
外形寸法 (WDH)・重量 | 230×28×152 mm 0.9kg |
消費電力 | 45W |
CPU・入出力プロセッサ | EE (294.912MHz) 6.2GFLOPS MIPS_R3000 (33.8/37.5MHz) |
GPU・グラフィック性能 | GS (147.456 MHz) 2560 bit 7500万polygon/s (MAX) |
RAM (main/video) | 32MB Direct RDRAM (3.2GB/s) 4MB eDRAM (48 GB/s) |
Sound | SPU2(RAM2MB)+CPU DolbyProLogic2 DTS(4ch) リニアPCM |
光学ドライブ | DVD-ROMドライブ(CD ×24倍速 DVD ×4倍速) |
Video Out Resolution | 480i 480p (1080i 一部のソフト) |


基本640×480ピクセルである。32インチのブラウン管テレビでプレイしていた。そこにS端子で入れるのが当時のベスト環境だったか。白い筐体も出てこのカラバリも買ったが知人に譲った。良いタイトルが揃えば同世代ハードを何台も購入してしまうのがゲーマーというもの。2023年の今、古いタイトルを無性にやりたくなることもある。ではPS2を出そうか。


多少の傷はあるが見た目は問題ない。ACアダプター、コントローラーも至って普通。問題は光学ピックアップ部だろう。SCPH-30000もまずここから問題が出た。D端子があるテレビに繋ぐ。スタート画面が出た。ディスクを入れて再起動するが読み込み不能で終了。しかしこのような日が来ることを見越して何年も前にサードパーティーの交換用ピックアップを入手しておいたのだ。


困った。純正品とユニットのフラットケーブルの長さが違う。SCPH-77000用ではなかったようだ。モーター部はそのまま使う事にした。フラットケーブル3か所を外しインシュレーターとストッパーをトレードするのが主な作業になる。しかし20年弱の経年が作業プロセスに影響。もちろん私の技量も。フラットケーブルの抜き差しを支えるプラ版がケーブルから剝がれたり分解中に本体ケースから細かいプラくず(経年による破壊)が出た。開けるは易く戻すは難しだ。組み立てて電源を再投入。初期画面は出るもののピックアップは完全に沈黙・・・あったかい飲み物を用意してこのチャレンジに挑んだ事をじっくり反省する。そしてメルカリで中古本体を探すことにした。