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Xbox360はなぜ面白かったか振り返ってみる。

2006年はPS3に関するニュースを追いかけていた。ネット掲示板の「ゲハ板」も凄い盛り上がりだったしXbox360、Wiiとの三つ巴で毎日ゲーム関係の報道が溢れていた。PS3の全権を握る人物はヒールキャラと言うか盛り上げることに非常に長けていた。雄弁で面白い発言を連発してゲーム界隈に燃料をそれこそドバドバと注いでくれたのだ。


様々な事情によりPS3の製造スケジュール、想定スペックに混乱が生じていたため私はPS3を待てなくなりXbox360を購入する事に。どのメーカーのゲーム機にも独自の良さがあるが当時はそれぞれのユーザーが相互に批判するなどやや過熱した状況があった。私はそんな日々に疲れたので思い切って宗旨替えをした。


Xbox360コンソールの最初の印象は「垢ぬけないな」「電源デカ過ぎ」だ。PlayStationはお洒落ガジェット感が心地良かったがそのようなテイストは皆無。今回Xbox360コンソールを確認してみたら写真の2台、1台はバリバリの稼働機でもう1台は納戸でゴミになっていたので内部をご覧頂こう。もう一台Microsoftで修理を受けた本体がある事が修理報告書で判明。私はコンソールを3台所有していた。

おぼろげな記憶が蘇る。「Xbox360コアシステム」という廉価版を2006年に店頭で買ってその本体が「リング・オブ・デス(ROD)」で基盤を対策品に交換したっけ。RODとは熱暴走のことでフロントの丸型イルミが真っ赤に光って異常を知らせることを指す。初期ロットは無鉛ハンダや熱設計に問題がありこの症状はかなり知られたものだった。基盤がアップデートすることで徐々に改善していったが PlayStation では考えられない事態に最初は頭を抱えたものだ。
仕様 | |
CPU | IBM PowerPCベース 3.2GHz 3コア6スレッド L1キャッシュ 64kb |
GPU | ATI Xenos 500MHz 10MB混載DRAM 5億TriAnglePolygon/s |
RAM | 512MB GDDR3 700MHz GPU CPU共用 |
外形寸法 (mm) | W 309 × D 258 × H 83 |
重量 (kg) | 3.5 |


Xbox360は「洋ゲー」に強く充実のラインナップが見せてくれた新世界は実に刺激的で楽しいものだった。未体験クオリティのゲームをプレイしていると脳汁が出まくり寝る時間を惜しんで没入した。結果2台コントローラーがお釈迦に。以降コントローラーを酷使するほどのハードには出会えてない。オンラインで外国の人と遊んだり戦ったりも素晴らしい体験で視野も広がった。関連ネット掲示板のライブ感も実に愉快で楽しかった。

楽しいから私はコンソールの熱問題を無視していた。「箱」と呼ばれたこのハードに魅了されて壊れたら修理に出す。アップデートされた本体が出たら「3万切って壊れにくい?買うぜ。」というような具合に。「箱」のない生活が考えられなかったのだ。そんなコアゲーマー達の狂騒も PlayStation シリーズの台頭によって下火に。スマホが生活の中心になった現代社会。二度とあのような事は起きないと分かっているが戻れるものならあの頃に戻りたいものだ。それぐらい楽しかった2000年代後半なのである。